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インフルエンザ大流行の兆し

今年は、例年以上に大流行するのではと言われているようです。というのも、今年は流行が早いからです。

8月下旬あたりから沖縄を中心に報告数が増えており、全国的に広がるのではないかと見られています。例年、インフルエンザの流行が始まるのは、11月下旬~12月上旬です。年が明けて3月ごろまで患者数が増加し、4~5月ごろに減少するというのがパターンです。

早めに始まって早めに収束するのでは無いかと素人感覚で思いがちですが、そうではないようですね。

厚生労働省のHPによると、ワクチンの有効性についてこうあります。

(以下、原文のまま)

 「インフルエンザワクチンの有効性」は、ヒトを対象とした研究において、「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクを基準とした場合、接種した人が病気にかかるリスクが、『相対的に』どれだけ減少したか」という指標で示されます。6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。「インフルエンザ発病防止に対するワクチン有効率が60%」とは、下記の状況が相当します。

・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%

 ワクチンを接種しなかった人の発病率(リスク)を基準とした場合、接種した人の発病率(リスク)が、「相対的に」60%減少しています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%(上記の例では30人のうち18人)は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります。
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

(以上、厚生労働省HPより)

ワクチンを接種すると一定の効果があるということは、一定の効果しかないということでもあります。ワクチンに頼らない、うがい、手洗い、口腔ケアが欠かせません。

インフルエンザ予防に口腔ケアがなぜ効果的なのか、どういうケアが必要かを患者さんにお伝えして、お口への意識を高めてもらいたいですね。

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